ご注意: AI検索の引用ロジックは非公開で、数ヶ月単位で変わります。本チェックリストは2026年7月時点の調査データに基づき、効果が未証明の項目はその旨を明記しています。

AI検索最適化(LLMO/GEO)
「うちのサイト、AIに聞いても出てこない」
その原因、12項目で特定できます。
対策を買う前に、まず現状診断。
無料で、ブラウザだけで、今日できるLLMO診断チェックリストをつくりました。
TL;DR
このチェックリストの使い方
  • 12項目すべて無料・ブラウザだけで確認可能(目安30分〜1時間)
  • 「書き方」「設定」「サイトの外」の3部構成
  • まずは×の数を数えるだけでいい。直す順番は記事の最後に
01
WHY — 診断が先、対策は後
「Google順位が低いから」は、あきらめる理由にならない。

「LLMO対策を始めたいが、自分のサイトの何が問題か分からない」——ご相談でいちばん多いのが、この状態です。処方箋の前に、まず健康診断。LLMOという言葉自体の説明はAI検索で埋もれるサイト・選ばれるサイトに譲り、ここからは手を動かします。

診断を先にやる理由がひとつ。Ahrefsの大規模調査では、Google AI Overviewsの引用元の62%が検索トップ10圏外から拾われていました。順位で負けていても、引用では拾われる余地があります。

62%
Google AI Overviewsの引用URLのうち、Google検索トップ10圏外から拾われた割合
Ahrefs「AI Overview Citations Study」約86万キーワード・400万URL分析

期待値も正直に。AI検索からの流入は現状サイト全体の約0.1%(実測0.02〜0.9%・Ahrefs 2025年3月ほか)にすぎません。明日の売上でなく、2〜3年先の入口を整える仕込みと捉えるのが実態に合っています。

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02
CHECK 1/3 — 書き方の4項目
ページの「書き方」——AIは最初の数行で判断する。

前半の4項目はページの文章そのもの。HTMLの知識は不要です。スマホで自社サイトを開き、読みながら確かめてください。

01
見出しの直後に「結論」があるか
ChatGPTは見出し直後の80〜120文字を引用する傾向があります。各見出し直後の1文だけを読み、それだけで質問に答えられるか確認。「アクセス → JR富士駅から車で約8分。無料駐車場完備」のように結論+数字なら合格です。
02
数字に「出典」と「時点」が付いているか
統計と出典を明記したページはAIでの表示が最大40%向上(Princeton大学の研究)。ページ内検索で「多くの」を探し、「月間1,500人が利用(2026年3月時点・自社集計)」の形に直せる箇所を数えてください。
03
FAQ(Q&A形式)のページがあるか
AIはQ&Aをそのまま回答に使うことがあります。よく聞かれる質問を5〜10個書き出し、「質問文そのままの見出し+直後に答え」がサイトにあるか突き合わせを。FAQPageスキーマと組めばリッチリザルトにも効きます。
04
一文の自己紹介(エンティティ定義文)があるか
AIは「何者か」を一文で確定できるサイトを引用しやすい。トップページに「〇〇は、静岡県富士市で△△を提供する□□です」型の一文があるか確認。形容詞を外しても意味が通るか、音読でチェックを。

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03
CHECK 2/3 — 設定の5項目
技術まわりの5項目——確認は無料ツールで1分。

中盤の5項目は技術寄りです。とはいえ確認だけならブラウザと無料ツールで済みます。直し方が分からなければ、この5項目をそのまま制作会社への依頼文に。

約70%
AIに引用されたページのうち、構造化データが実装されていた割合。相関であり、因果ではない点に注意
SE Ranking「AI Citation Study」2025-2026
05
構造化データ(JSON-LD)が入っているか
AIとGoogleに「何者か」を機械可読で伝える名刺。リッチリザルトテスト(search.google.com/test/rich-results)に自社URLを貼り、LocalBusiness等が検出されるか確認(約1分)。詳しくは[構造化データの記事](/column/structured-data-guide)へ。
06
robots.txtでAIクローラーを拒否していないか
GPTBotやClaudeBotをブロックしていると、そのAIには一切出てきません。「https://自社ドメイン/robots.txt」を開き、GPTBot・ClaudeBot・PerplexityBotに「Disallow: /」が付いていないか目視で確認を。意外と多い、致命的な見落としです。
07
llms.txtを設置しているか(将来の保険)
効果は未証明。GoogleのJohn Mueller氏も「現在どのAIも使用していない」と明言しています(2025年6月)。それでもリスクゼロ・5分で済み、Google自身が設置している「保険」です。「https://自社ドメイン/llms.txt」が404なら未設置。詳細は[llms.txtの記事](/column/llms-txt-guide)へ。
08
更新日を明示し、情報が新しいか
公開日・更新日が明確だと「いつの情報か」が分かり、引用元に選ばれやすくなります。主要ページに「最終更新: 年月日」があるか確認し、1年以上放置のページは月数件ずつ更新を。
09
著者・運営者の情報があるか
「誰が書いた、いつの情報か」が明確なページは、人にもAIにも信頼されます(E-E-A-T)。記事に著者名+肩書、会社概要に所在地・代表者・連絡先が揃っているかを見てください。

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04
CHECK 3/3 — サイトの外の3項目
サイトの外側——AIは「複数の場所」で裏を取る。

AIは1つの質問の裏で何度も検索をやり直します(ChatGPTでは89.6%のケースで追加検索・AirOps × Kevin Indig調査)。複数の場所で同じ情報を確認できるか——最後の3項目はその視点です。

10
Bingに登録・掲載されているか
ChatGPTはBingの検索データを参照するため、Bingが実質的な入口です。Bingで「site:自社ドメイン」を検索し、出なければBing Webmaster Tools(無料)に登録してサイトマップを送信してください。
11
複数の媒体に載っているか(面の露出)
Googleビジネスプロフィール・業界ポータル・レビューサイトで自社名を検索し、掲載数と名称・住所・電話の一致を確認します。情報がばらばらだと、AIの裏取りで弾かれやすくなります。
12
実際にAIに聞いて、引用されているか
最終確認は実測です。ChatGPTやPerplexityに「(エリア)でおすすめの(業種)は?」「(会社名)とは?」と質問し、引用元に自社が出るか記録。月1回の定点観測が現実的です。AIごとの傾向は[ChatGPTに引用されるサイトの条件](/column/chatgpt-citation)で。

3
複数のレビュー媒体に掲載されている店舗の、ChatGPTでの引用率
SE Ranking「Reviews & AI Search Study」2025年11月
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05
CONCLUSION — 直す順番
×が8個でも、落ち込まなくていい。

私自身、最初に自社の宿のサイトを診断したとき、robots.txtというファイルを開くこと自体が初めてでした。×の数は現在地であって、成績表ではありません。むしろ×が多いほど、やることが具体的に見えたということです。

直す順番はシンプルに。最初は項目06のrobots.txt——ここが塞がっていると他の11項目がすべて無意味になります。次が項目01の「結論の位置」。既存ページの書き換えだけで済み、費用ゼロで効きが早い箇所です。

SUMMARY
  • 12項目は無料・ブラウザだけで診断可能。まず×の数を数える
  • Google順位が低くても引用の余地あり——AI Overviews引用元の62%はトップ10圏外(Ahrefs)
  • 直す順番は「robots.txt → 結論の位置 → 面の露出」。月数件ずつで十分
— FREE TOOL
12項目、手で確認するのが大変なら。
構造面の項目(構造化データ・robots.txt・llms.txt・FAQなど)は、URLを入れるだけの無料ツールで一括診断もできます。結果を印刷して、制作会社との打ち合わせ資料にする使い方もおすすめです。
AI対策チェッカーで無料診断する →

よくある質問

Q. LLMO診断は無料でできますか?

はい。12項目すべて無料で、ブラウザだけで確認できます。所要は30分〜1時間が目安。構造面はリッチリザルトテストやAI対策チェッカーで代替できます。

Q. 診断はどのくらいの頻度でやればいいですか?

構造面はサイトの大きな更新のたび、実測(項目12)は月1回が目安です。AIの引用ロジックは非公開で数ヶ月単位で変わるため、定点観測の記録を残すと変化に気づけます。

Q. ほぼ全部×でした。何から直せばいいですか?

まず項目06のrobots.txt。ここを直さない限り、他を整えても届きません。次に項目01の「見出し直後の結論」——書き換えだけで済む、費用ゼロの改善です。


参考文献

  • Ahrefs「AI Overview Citations Study」(約86万キーワード・400万URL)
  • Ahrefs 約35,000サイト分析(2025-03)/ミエルカ(Faber Company)実測
  • Princeton University LLM Citation Research
  • SE Ranking「AI Citation Study」2025-2026
  • SE Ranking「Reviews & AI Search Study」2025-11
  • AirOps × Kevin Indig「The Fan-Out Effect」(16,851クエリ分析)
  • John Mueller(Google)llms.txtに関する発言 2025-06/Google Search Centralのllms.txt設置(2025-12確認)

最終更新: 2026-07-15 | AI検索の仕様変更にあわせて随時見直します