実は、地味です。
「サイトの名刺を、機械が読める形で置いておく」だけ。
それが、構造化データ(JSON-LD)です。
- 構造化データとは何か(プログラミング知識なしで理解できる例え)
- なぜAI検索で"効く"のか(実データつき)
- 制作会社に何をどう頼めばいいか(そのまま使える依頼文)
ご注意: AI検索(ChatGPT・Gemini・Perplexity・Claude等)はまだ発展途上の技術です。引用ロジックは非公開で、数ヶ月で大きく変わります。この記事は2026年4月時点の情報に基づきます。ただし「良いSEOがAI対策の土台になる」という点は、業界の専門家がほぼ一致しています。
「構造化データ」と聞くと、プログラマーの話に聞こえるかもしれません。でも、オーナー目線で理解するのは実はかんたんです。
普段、私たちがHPに書いている「和食 × 富士見市 × 11時〜22時営業」という情報は、人間には読めてもAIには曖昧に映ります。構造化データは、それを"機械にも誤解なく伝わる形"に整えた裏書きのことです。
名刺には「業種:和食店/住所:〇〇/営業:11-22時/電話:〇〇」と、項目ごとにきれいに書かれている。
AIはこの裏の名刺を読んで、「この店は何屋で、どこにあるか」を正しく把握します。
技術的には JSON-LD という書き方でHPの裏側に埋め込みます。見た目は一切変わりません。ユーザーには見えない、AIとGoogleだけが読む補足情報です。
AI検索は、ユーザーの質問を受け取ったあと、裏で何度も検索を繰り返して答えを作っています。候補が10サイト出てきたとき、AIはどれを信頼すべきか迷います。
そこで効くのが構造化データです。機械が読みやすい形でデータが整っていると、AIは「このサイトは情報が確かだ」と判断しやすくなる傾向があります。
補足すると、これは「構造化データを入れれば必ずAIに選ばれる」という話ではありません。あくまでAIに選ばれているページには構造化データがある、という傾向です。
構造化データは、その「基礎SEO」のど真ん中にある施策です。Google検索のリッチリザルト(星評価・FAQ展開・営業時間表示など)もここから出てきます。つまり、Google検索とAI検索の両方に効く一石二鳥です。
構造化データには数十種類の「スキーマ」があります。ただし、全部入れる必要はまったくありません。業種に合うものを2〜3種選ぶだけで、十分効果が出ます。
宿泊施設:LodgingBusiness(LocalBusinessの派生)+ FAQPage
士業・コンサル:Organization + Article + FAQPage
ECショップ:Organization + Product + FAQPage
迷ったら、まず LocalBusiness と FAQPage の2つだけ 入れてもらえば十分です。
ここから先は技術の話になります。でも安心してください。オーナーがコードを書く必要はまったくありません。制作会社や運用担当者に依頼すればOKです。
大事なのは、依頼の仕方です。次の一文をコピペで送れば、ちゃんと伝わります。
優先順位は ①LocalBusiness、②FAQPage の2つです。
実装後、Googleの リッチリザルトテスト でエラーが出ないか確認をお願いします」
もし制作会社が「JSON-LDって何ですか?」と返してきたら、少し不安かもしれません。AI時代のWeb制作では、この単語は知っていて当然のレベルだからです。
参考までに、実際に埋め込まれるコードはこんな形です。眺めるだけでOKです。
{
"@context": "https://schema.org",
"@type": "LocalBusiness",
"name": "Tabist ゆ縁の宿ふじみ",
"address": {
"@type": "PostalAddress",
"streetAddress": "〇〇町1-2-3",
"addressLocality": "富士見市",
"addressRegion": "静岡県",
"postalCode": "000-0000"
},
"telephone": "+81-00-0000-0000",
"openingHours": "Mo-Su 15:00-10:00",
"priceRange": "¥¥"
}
FAQPageの場合は、Q&Aを次のような形で書き出します。
{
"@context": "https://schema.org",
"@type": "FAQPage",
"mainEntity": [{
"@type": "Question",
"name": "駐車場はありますか?",
"acceptedAnswer": {
"@type": "Answer",
"text": "はい、無料駐車場を10台分ご用意しております。"
}
}]
}
このデータをHPの タグ内、もしくは該当ページに埋め込んでもらう、というのが制作会社にとっての作業内容です。ページ数・項目数にもよりますが、既存HPへの追加なら半日〜1日の作業が目安です。
制作会社から「実装完了しました」と連絡が来たら、オーナー側でも確認できます。Google公式の無料ツールを使うだけ。
構造化データは、派手さゼロの施策です。実装しても見た目は1ピクセルも変わりません。でも、AIとGoogleからの見え方は大きく変わります。
- 構造化データ=機械用の名刺。AIに「何者か」を正しく伝える仕組み
- 実店舗なら LocalBusiness + FAQPage の2種から始めれば十分
- 制作会社に 「JSON-LDで実装してください」 と伝えればOK
構造化データだけで集客が劇的に伸びるわけではありません。あくまで基礎SEOの土台を固める一手です。でも、土台がしっかりしていないと、どんな施策も空振りします。
補足として、AI検索対応には他にも Bingへのサイト登録(ChatGPTはBingのデータを参照しているため)、AIクローラー(GPTBot・ClaudeBot等)の許可、サイトマップの送信 といった技術論点があります。これらは別記事で詳しく扱う予定です。
JSON-LD構造化データを実装してください」
この一文を、今お付き合いのある制作会社に送るだけ。
AI時代の土台づくりは、そこから始まります。
参考文献
- SE Ranking「AI Citation Study」(2025-11)
- AirOps × Kevin Indig「The Fan-Out Effect」(16,851クエリ分析)
- Web担当者Forum「辻正浩×紺野俊介対談」
- Google「リッチリザルトテスト」公式
- schema.org 公式ドキュメント
最終更新: 2026-04-23 | 調査データは随時更新予定